ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー (原題:Booksmart)
ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー (原題:Booksmart)
観てきました。
あらすじ
明日は卒業式。親友同士のモリーとエイミーは、高校生活の全てを勉学に費やし輝かしい進路を勝ちとった。ところが、パーティー三昧だった同級生たちも同じくらいハイレベルな進路を歩むことを知り驚愕。2人は失った時間を取り戻すべく、卒業パーティーに乗り込むことを決意する。
(公式サイトより引用:https://longride.jp/booksmart/)
以下ややネタバレありの感想です。
映画のおおまかなあらすじとしては、がり勉二人がどうにかしてパーティーに乗り込み、今まで馬鹿にしてきた同級生たちと同じ時間を過ごすことで、自分の中の葛藤や誤解、コンプレックスを乗り越えることになります。
こう書くと大変真面目な内容ですが、見どころは登場人物たちの魅力あふれるキャラクターです。
モリーはがり勉生徒会長だけど、実は心の底では本人も否定し続けた恋心を秘めており……。
エイミーはモリーといつも一緒で仲良しだけど、その反面……。
主人公たちも映画が進むにつれて心の奥底にあったものが、段々表に出てくることになります。
ドレッドヘアの美人な先生ファイン。
同級生たちから「トリプルA」と言われていて、モリーたちからは尻軽女だと思われているアナベル。
常に演技がかった言い回しの俳優(女優?)志望のアラン。
演出家志望のジョージ。妹には口が悪いのは全世界共通のあるあるなんだなとちょっと和みました。
エイミーの片思いの相手ライアン。確かに笑った顔が可愛い。
ファイン先生に片思い(脈なし)のテオ。
家は金持ちだけど友達のいないジャレッド。
いつもやばいジジ。
いずれもモリーやエイミーが今まで見てきた姿も本当だけど、それだけでもない。深く付き合えばまた別の側面が見えてくることだってあります。
学校以外で話してみれば、全く別の生き物の様に思えていた彼らだって、自分たちとそう変わらないのだとモリーやエイミーは一晩で得難い経験をしたと思います。
個人的に登場人物の中で一番好きなのはジジです。
初登場の様子も衝撃的ですが、登場する度に癖になってきて、途中から次はいつ彼女が登場するのかと気になって仕方ありませんでした。
それとピザの配達員のおじさんの説明が妙に微に入り細を穿つと感じていたら、終盤で納得の説明でした。
高校の卒業という、人生の節目の様なものを感じさせつつもしんみりとさせない、まさに卒業前夜のパーティーの様に、終わった後に楽しかったと感じさせる映画でした。